【あおもり桜風景】②青森市「桜川」 住宅街に咲き誇る「桜のトンネル」 桜と生きた50年、そして未来へ

【あおもり桜風景】②青森市「桜川」 住宅街に咲き誇る「桜のトンネル」 桜と生きた50年、そして未来へ

青森県内各地の桜をシリーズでお伝えしています。2回目は青森市の「桜のトンネル」で知られる桜の名所です。

住宅街に咲き誇る、青森市桜川の桜並木。2024年も、美しい桜で彩られたピンク色のトンネルができました。1本1本、どの木も幹は太くて力強く、長い歴史を感じさせます。

この地に桜の木が植えられたのは56年前。「桜川」という地名にちなみ、180本の桜の苗木が寄贈されました。

【桜川団地町会 鶴賀誠好会長】
「桜川団地っていうことで、やはり桜をメインに植えたほうが良いんじゃないかって話になって、寄付してくれる人がいて植林した。ところが(昭和)44年に水害に遭っているんですよ。植えて間もなく。でも木が倒れなくてそのまま残ってくれて。普通であれば全滅しちゃうんだけど、残ったんですよ」

(Q.かつての桜川の様子は)「30代後半とかの夫婦が多かった。それで非常に活気があった」
「町会の行事にも、すべてが参加してくれた」

【近所の女性】
「今年はお祭りなかったので残念だなって。町会以外の方たちも皆さん楽しみにしていて、皆集まってきて。そういう楽しみがあったほうがいいんじゃないかなってちょっと思いました」

強い生命力で水害を乗り越えた桜川の桜。ところが、その木にも寿命が…。

【桜川団地町会 鶴賀誠好会長】
「何本か(木を)切っているんですよ。伐採しているの。根が腐ったり枯れてきたり。50年以上たっていますからね、ある程度木も寿命がきている。だからこのまま何年も残せないなっていう」

桜の木だけではなく、住民の高齢化も進む桜川地区。

しかし、新しい家やお店もちらほらと見られます。

【子ども連れの女性】
(Q.桜川に住んだ理由は)「結婚があってこっちに来て、家近所なんですよ。それで、このトンネルが有名なので、子どもに見せたいなと思って」
(Q.お子さんは初めて桜を)「ちゃんと見えてるかどうか」

雑貨店を営むこちらの女性。この美しい桜並木にひかれて、7年前に開業しました。

【miageru. 金原蓉子さん】
「こんなに立派な桜が咲いているので、私もまだまだなんですけど、その時期にちょっとした催し物をやったりとか、いろんな人を含めて盛り上げる何か、桜を見るだけじゃなくて、もう一つ何か楽しみがあるような感じにしていきたいって思っています」

桜川地域のこれからは―。

【桜川団地町会 鶴賀誠好会長】
「町会の役員も年配者が多かったけど、新しい方も参加していただいて、だんだん入れ替えがきています。若い人の発想で盛り上げていければなと、そういう気がしていますね」

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