優しい色使いの水彩画を見るような、穏やかな春の風景が広がっていた―。
福島県猪苗代町東部を流れる観音寺川。川幅の狭い小さな川に、ソメイヨシノを始め200本を超える「桜の回廊」が続く。護岸されていない川岸には自然があふれ、4月下旬ごろ、約1キロにわたって土手の緑とピンクの桜が織りなす春の彩りに包まれる。
付近は標高が500メートルを超え、会津若松など周辺地域に比べて開花はやや遅め。シーズン中は「観音寺川桜まつり」が開かれ、多くの花見客でにぎわいを見せる。
LEDを使用した七色のライトアップは幻想的で、昼夜を問わず花見が楽しめるのも魅力だ。