【協力】福島市ロケツーリズム推進会議の皆様
福島県の桜の名所として知られる花見山。4月初旬の撮影日に、ちょうどソメイヨシノが満開になりました。桜だけではなく、モクレン・ハナモモ・ボケ・レンギョウなど、色とりどりの花に包まれた穏やかな里山の風景をお楽しみください。360度VRドローンによる空撮を中心に、花見山の見どころをVR映像で巡ります。
『福島に桃源郷あり』とは、花の写真家として知られる、故・秋山庄太郎氏の言葉。秋山庄太郎氏と言えば、私が小学生だった1980年代にカメラ雑誌などでその名前と作品をしばしば目にしたものです。凛とした花や、なまめかしい花などさまざまな花の姿を、美しい光で描く人として強く記憶に残っています。今回、福島・花見山を訪れるにあたって、久しぶりにその名前を拝見し、鬼籍に入られたことを知りました。カメラ好きの小学生だった私に、少なくない影響を与えてくれた秋山氏のご冥福を心から祈ります。
まさに『桃源郷』の言葉どおり、春の花見山の散策は心が洗われるような至福の時間でした。麓から山頂展望台までの20分ほどの散策路は、歩を進めるにつれて草花の相が変わっていきます。朝一番であれば観光客の数も少なく、ゆったりとお花見を楽しめます。
動画には出てきませんが、個人的には花見山の近隣にある『千本桜展望』『福幸の鐘』の周辺が非常に好ましかったです。細い農道を進んだ先にあるちょっとした広場に、近所の農家の方がそれぞれ持ち寄ったのであろう不ぞろいの椅子が置いてあるだけの場所です。ここは、雪の残る吾妻連峰を背にした福島の街と花見山を一望できるスポット。まったく観光地化されていない点も好印象でした。スケールの大きな風景を望みながらゆったりと時間を過ごすという最高に贅沢なお花見、来年足を運んでみてはいかがでしょう?
【制作プロセス】
①Insta360 ONE RS 1インチ360度版で撮影。ドローンによる空撮はDJI Mavic3 Classicを使用。
※2024年8月の今撮影するなら、Insta360 X4で撮影すると思います
②Insta360 StudioでProRes書き出し
③DavinciResolveで編集して、DNxHR HQX 10bitで6Kで書き出し
④Rezupプラグインで6Kから8KへアップスケールしてDNxHR HQX 10bitで書き出し。
⑤Spatial Media Metadata Injectorで、360度動画としてのメタデータを埋め込み、Youtubeにアップロード。
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『Apple Vision Pro』『Meta Quest3』などのVRゴーグルで見ると、春の花見山の絶景を臨場感たっぷりに体感できます。お持ちの方はぜひお試しください。